エンドレス・サマーの住人

まっすーぐに進め こっちおいで 音の鳴る方へ
dress-UP したマイナス捨て
thumbs-UP して前を向いていけ
Let's 4! and STYLE the future 磨いたスニーカー履いたら
Don't U STOP, Don't look BACK, 'Till the TOP
最後に笑顔の COLORS

「NEWSKOOL」NEWSアルバムQUARTETTOより

音、dress、スニーカー、笑顔。

これそのものが彼のドレスコードのような言葉の数々で埋め尽くされている歌詞。

彼の中でずっと「変わらないもの」がここに表れているような気がするので、私はこの歌がとても好きだ。

でも「変わらないもの」なんてない。若いとき特有の危うい不安定な少年性なんてもうとっくに失っているだろうし、あのころのがむしゃらさも今は懐かしい若気の至りなんて言葉で片付けられる。世界に溢れているすべての「もの」は変わっていく。

そんな中で、彼はアイドルとして「変わらない」ものを持っている。

それってすごいことなんじゃないか?

たまに、彼は自分がジュニアだった頃に良く歌った歌を口ずさむことがある。また、コンサートで自分史として組み込んで歌ったことも。そんなとき、彼の少年性が「音」でよみがえる。今は昔に比べて歌のうまさに圧倒的な差があるにもかかわらず、あの当時の声音で歌うことができる。自分がかつてバックで踊った曲、自分の今までの歌った曲のダンスは全て覚えている。

いや「変わらない」というよりもむしろ「色褪せない」という言葉がぴったりかもしれない。そうだ。私にとって彼は、これから先ずっと年を重ねても「色褪せない」まっさらなアイドルだ。

小さな冒険 手書きのチケット 夢の欠片 かき集めて

あこがれという おもちゃの羽根で 飛べる気がしてた

「エンドレス・サマー」NEWSアルバムLIVEより

 多分、ずっとこう思っているアイドルだと思う。あの日、東京ドームで目を輝かせて先輩たちのステージを見つめていた増田貴久少年のまんま。エンドレス・サマーの住人だ。

彼がこれから先の30歳という一つの区切りを皮切りに、エンドレス・サマーの住人である「色褪せない」自分と「変わっていく」自分の折り合いをどう付けていくのか、それがとても楽しみである。

29年間のまっすーの物語第一章から30歳から始まる第二章へのステップ。これからもファンとして見つめていきたい。私はいつまでも増田さんが好き。

お誕生日おめでとうございます。