ぼくのこともっと見て。

キャスター、バラエティ、作家、「です」。いいえ、「(全力アイドル)です」。

 

テレビに映るときはいつもにこにこしていてほんわかした雰囲気が伝わってくる癒やし系。裏切らないふわっとしたエアリーな軽さと、よく響く低音のテノールを使い分けて心地よいハーモニーを奏でる声。意外に骨張った骨格と大きく広い背中。安心感、安定感がある。優しい。周囲を黙らせるほどの抜けた発言をする。食べるの大好き。運動神経は良いが、持久力がない。そして本番になぜか弱いため、ちょっとジャニーズパワーが薄い。

これが26歳になる前までのパブリックイメージでの増田貴久さん。

 

本人は26歳からが、大人という認識だとずっと言っていましたが、本当にそのあたりからぽろぽろとパブリックイメージの隙間からいろんな増田貴久さんが垣間見え始めました。そして今まで言わなかった、周りも言っていなかった増田さんに関するエピソードも増えてきました。

 

Jr時代、なかなかお仕事に呼ばれなくて同期の子がどんどん雑誌に載ったり、テレビに出たりしていたのをおうちで見ていた増田さん。

2003年デビューした時、他のメンバーから「なんでまっすーここにいるの?」と言われたと話していた増田さん。(10000字インタビューより)

高学歴3人に対して、高校を卒業して大学で体育の教員免許を取ろうと思ったこともあったものの、アイドル一本で行くと決めて大学に行かなかった増田さん。

6人時代の時、自分の意見が言葉でうまく言い表せずプレゼンできなかった増田さん。

テゴマスでMFに出た時に「恋の罠しかけましょ」のハモりがどうしてもできなくて、涙をのんで主旋律にまわった増田さん。

 

上に挙げたのはほんの一部ですが、増田さんが後日譚として話した内容だったり第三者が話していた内容だったり。振り返ってのお話だから当時の増田さんの気持ちはあまり感じられない。

 

はて、果たしてこれは私達が今まで見てきたアイドル増田貴久さんなのだろうか。

 

そんな中、今回の変ラボで「キャラがない」という立ち位置で、赤ちゃんをあやす動画という名目で増田さんが作詞した歌。夜中にTLで流れてきてから、実はその後眠れなくなりました笑

 

NEWSの中でキャラがない ひしひし焦燥感

何をやってもキャラがない めそめそ劣等感

 

いやいやいや……!今までこれ(キャラ)を取り上げて自虐したことなかったじゃん!?(ファンはめっちゃ自虐してた)そして韻踏んでるのが何ともいえない味を出している。。

もしかしたら、ずっと思っていたのかな?「続ける」ことが大事、「現状維持」って意外と難しいから「変わらない」ように頑張ってるって言ってた時も、もっと前へ前へ行くべきではないかと焦っていたのかな?

そう思うと胸がぎゅーっって苦しくなって、シゲアキさんばりに「そんなことないよ(>_<)」となった夜。ほぼ貫徹で仕事に行き、その後飲みに行き、次の日は気づくと昼でした。増田貴久に振り回された1日。

その夜思わず書いた言葉。

何もなくなんかないよ。一番アイドルだよ。私はそれが好きなの。自虐に走るけれども、笑っていて。その裏でもしかしたら唇噛みしめているかもしれないと思ったら、胸がぎゅーってなる。

でもあなたはきっとそんな姿見せずに何のてらいもなく気持ちよさそうに歌を歌うのです。踊って笑顔を振りまくんです。

劣等感を必死で隠すわけではなく、ただただ楽しそうに幸せそうに歌って踊る。その笑顔は18年前と何ら変わっていない。

 結局この歌もそうだけど、笑いに変えるの。笑顔の魔法で。笑顔マシマシ増田です。で最後は笑顔で終わるの。

それを見る度に好きだなあと思うわけです。

26歳を契機に様々な面が垣間見える中で一貫して「増田貴久は笑顔が印象的」というところを30歳になろうとする今でも守れるのはすごいこと。

 

Jr時代、年齢とダンスが上手いという条件がそろってPLAYZONEの舞台で東山さんのバックに付けた増田さん。

メンバーから「まっすーの笑顔は世界一」と褒めてもたった増田さん。

自分の成人式の時に、NEWSの活動再開を聞いた時の感想を聞かれ涙を流して喜んだと言った増田さん。

4人になって自分の意見を一生懸命伝えて、今ではプレゼンどころか演出や衣装を手がけている増田さん。

1人で水曜歌謡祭に出て、大御所の方の歌を本人とハモらせてもらえる機会をもらい、練習して歌に磨きをかけていった増田さん。

 

劣等感を感じていたかもしれない裏側で、努力実っていろんな結果を出しているのも知っているから、これからはその姿をもっと表に出すことが必要なのかもしれない。

 

あーあ。今までジャニヲタしか知らない秘蔵っ子アイドル増田貴久が、今年から少しずつ茶の間に進出するのは複雑だけれども(笑)きっと、もっともっと大きくなるんだろうな。楽しみと寂しさを胸に。

 

30歳を目前として、全力アイドル増田貴久大改造計画。楽しみにしています。

 

PV収録やコンサートのリハで見るモニターチェックの凜々しいお顔。英語の歌詞やラップをかっこよく歌い上げる歌唱力。骨張った骨格と大きく広い背中(しかし猫背)触らぬ増田にたたりなしというほど怒らせてはならない。意外と空気呼んでボケたり発言している。食べるの好きなわりに食レポは超絶下手。ロンダートロンダートバク転で骨折してからバク転恐怖症で封印。本番に弱いが例外としてコンサートでは職人。ファンを雌豚にする。めろめろ。そして、NEWSの曲を大事に歌って大事に踊る。

 

みんなぼくのこと見て?

みんなまっすーのこと分かったかな?