ソーダ水とピチカート。「同級生」

観てきました。
三ツ矢サイダーとか、カルピスサイダーとか、なんでしゅわしゅわの清涼飲料水って青春イメージのCMが多いのかという事に対する答えをみた気がした。しゅわしゅわの音は時間が経つとすぐに抜けてなくなってしまう。刹那的な飲み物なのだ。

じわっとした微熱ほどの良い感じの熱量を漫画から感じていたのだけれども、実際に草壁くんが動き出すとけだるそうに見えてすごくかわいらしい動きをするんだな〜。涙をぼろぼろ流したり、ばかばかとかわいく罵ってみたり。ふわふわの頭に思わず触りたくなる。
佐条くんは理知的でありつつ非常に扇情的に煽ってくる感じがよく出ていました。
中村明日美子さんのモノローグがものすごく好きなのですが、綺麗に使ってあって、それを草壁くんが言う所がなんだか憎いな。


味のしないソーダ水がしゅわっと弾けて恋に落ちる。
檸檬風味のソーダ水をぶちまけてしゅわっという音と共に二人の間に少しズレが生じる。
互いの心が動いた時にギターのピチカートが響く。

押尾コータロー氏とガリレオガリレイの尾崎氏の主題歌も、ガリレオガリレイが解散するという事実をもってしても恐ろしくエモい。



とても丁寧に作られていて、とても純粋で、面映ゆいものだった。
劇場限定の冊子は二人が20歳になるお互いに向けたかわいらしいサプライズの過程が描かれています。
「まじめに、ゆっくり、恋をしよう」

もう一度、夏に観たい。