前のめり〜「僕」と「君」の時間軸〜 

松井玲奈ちゃん卒業おめでとうございます。

SKE48 18th single「前のめり」typeCとtypeDを購入しました。48グループのCDを購入したのは初めてです。*1
もともと松井玲奈ちゃんの雰囲気と汗だくで踊っているけれど涼しげという不思議さと首筋のキレイさ、そして写真写りのモード感がたまらなくて好きだったんです。その彼女が卒業すると聴いて、最後のシングルは買おうと思った次第です。今回はシングル「前のめり」のみについてつらつらと書きます。にわかなので、ファンの方に叩かれないようにこっそりと……。
そしてあまりに長くなりそうなので、玲奈ちゃんソロの「2588日」に関してはまた改めて。
「前のめり」は「僕」の視点からの「君(少女)」を描いています。

僕のことさえも
気づかないくらい
ひたむきになれるもの
道の先に見つけたんだね

少女の全力で先を行く姿に少し切なくなりつつも、触発されて前を向いて走り出すという歌詞。

ここで面白いのが「僕」と「君」の時間軸が全く交わっていないという事実。「君」はもうすでに「僕」を通り過ぎている。それに気づいて歩いていた「僕」の時間が早周りで動き出すんです。

僕の情熱は
大人になる度
聞き分けがよくなって
急ぐ理由を忘れてしまった

少女は生き急ぐように走って行く。でも「僕」は歩いていた。ここに少年少女の時間軸の違いが浮き彫りになっているような気がします。面白いのが、私自身男性アイドル(ジャニーズ)の曲をよく聴きますが、女の子目線からの男の子の少年性を感じられる曲ってほとんどないんです。その点秋元さんが作る曲は「男の子目線からの自分にはちょっとまぶしい女の子」という題材で少女性を感じられるのがすごい。

そして今回のこの疾走する少女が玲奈ちゃんなんですよね。まるで生き急ぐかのように、ただしなやかに、私達を置いてけぼりにして新しい未来へ行ってしまう……。
秋元さんすげーな。
さらに、この「僕」は「君」を追いかけるわけではないんです。

生きるとは走ること
居ても立ってもいられず
前のめりに
夢見る

自分のために走り始めるんですよ。それがすごいわ〜。私達は玲奈ちゃんがダッシュしているのを見て、「よし!私も!」って言って走るんです。これは完全に「アイドル」と「ファン」の関係性そのものですよね。彼女の頑張っている姿を見て、私も夢に向かって頑張ろうってなるの。
良い曲だな。と思いました。

あとね、PVの玲奈ちゃんと皆がハグするシーン。玲奈ちゃんが皆より少し背が高い分お姉さんみたいで切なかった。卒業しちゃったんだとこの時間になってしんみりする。
また改めて「2588日」についてはドキュメンタリーを観てから。

*1:前に携帯でAKB48teamKのマンモスをダウンロードしたことはある