ほんの少し。【その2】

夏はなるべく1日1冊運動中なので、ここ2ヶ月ぐらいで読んだ本の羅列。

ランチのアッコちゃん

バイタリティ溢れるアッコちゃんの後輩である主人公が普通のOLなので、するする読めました。この間宮崎美子さんのすずらん本屋堂で著者の柚木さんが出ていたんですが、この方恐ろしく早いスパンで本書いてらっしゃってびっくり。今度は本屋さんのダイアナを読もうと思います。

また次の春へ

震災後を舞台に描かれる短編集。冒頭一発目のとん汁が号泣必須のものでした。重松清さんの本を読むといつも母は強し!ってなるんだよな。重松清さんの本でお気に入りなのは、「その日のまえに」のヒアカムザサンと「青い鳥」です。

スナックちどり

この人の作品妙齢の女性二人設定のものが多くて、これもそうなんだけれどもすごく心にしみる。別に私は結婚もしてないし、もちろん離婚もしてないし、今恋愛と無縁の生活なんですけれど(…)それでも作中の女性の心情が痛いほど分かるし、これから先こんな気持ち味わうんだろうなと少しばかり切なくなるようなものでした。

校閲ガール

これランチのアッコちゃんと同系列なんですが、働く新人女性がはちゃめちゃする系の本。軽く流し読みした程度ですが、なんかね。私こういう「女性が働く」っていうあからさまなやつ苦手みたいだと2冊四で思った次第です。女だからっていうのが強調されているようでもやもやするんだな。私がしている仕事があまりそういう所関係ないからですかねー。でも単純に面白かったです。

あのころのデパート

初めて長野さんのエッセイ読んだんですが、長野さんがデパートに勤めていらっしゃった時のことを交えながら昭和のレトロなデパート事情がうかがえる本。らしいと思ったのが、包装紙のお話とか、カーテンの刺繍の話とかディテールにメルヘンを感じる所を要所要所に入れてくれるのが長野さん的視点で面白かった。

りぼんにお願い

川上さんのエッセイ。1章ごとが短めでおんなのこにまつわる話がすごく共感できて面白かった。章のまとめに一言添えてあるのが「りぼん結び」っていう見出しで乙だなあと。

https://twitter.com/schnee__t/status/496667327832674304

なかなかのお気に入り本です。

家守綺譚

これすごく好きだった。100年前のお話。突然いなくなった学生時代の友人宅の家守を依頼された主人公がその家で「サルスベリ」に好かれたり、いやに物わかりのいい犬ゴローが河童を助けたり、友人がボートに乗って掛け軸から出てきたり。奇想天外なわりに、季節柄の植物をモチーフに淡々と進んでいくから風情を感じるお話。ご近所のダァリヤの君とのやりとりもなかなか味がある。

一番のお気に入りは白木蓮という章。

雷に打たれた白木蓮の木に季節外れのつぼみができて、花が咲いたらその中から白龍が出てきたというお話。すごく好きなモチーフてんこ盛りでうっとりしました。お気に入り。次は冬虫夏草を読もう。

近いうちにその3、4と続けられそうです。そろそろ新書にシフトチェンジしようと思います。そしてまだ4月から読み始めているソフィーの世界が終わっていない。。