ほんの少し。【その1】

ここ何ヶ月かで読んだ本の羅列。


本にだって雄と雌があります

本にだって雄と雌があります

タイトルのインパクトが強くて手に取った一冊。しかし、面白かった。面白おかしく下ネタが散りばめられていて、話が四方八方に飛ぶんだけれど、表情筋が馬鹿になるから一人でこっそり読むことをおすすめします。にやにやすること間違いなし。


想像ラジオ

想像ラジオ

いとうせいこうさんが本を書いていることを失礼ながら知らずに生きてきた自分を殴ってやりたいと思いました。ああこういう悲しみを癒やす表現の仕方があるんだ。と教えてくれる一冊。


つめたいよるに (新潮文庫)

つめたいよるに (新潮文庫)

だいぶ前の作品だけど、きっと好きな1節が見つかる短編集。私は「さくらんぼパイ」がお気に入りです。不器用な愛しさがいい。


鳩の栖 (集英社文庫)

鳩の栖 (集英社文庫)

長野さんは私が目指す文体の人でして、漢字の使い方と台詞の言い回しが本当に美しい。漢字で書くことでその質感だとか、色だとかが余計鮮明になる魔法を使っているみたいで綺麗。(苹果りんごとか。)ちょっと懐かしいレトロな匂いをまとう少年達が魅力的です。